手術の前に、まだできることを一緒に考える。 関節と腰の痛みに向き合う整形外科診療
岩田久医師は、膝や股関節の痛み、脊柱管狭窄症、関節リウマチ、骨粗しょう症など、運動器の疾患に長年向き合ってきました。PRP治療や幹細胞治療などの再生医療を含め、保存療法・手術・新しい治療の選択肢を冷静に整理しながら、患者様がご自身の状態を理解し、納得して治療を考えられるようにサポートします。

執筆者:医療法人財団 檜扇会 クリニック名古屋ちくさヒルズ
更新日:2026.06.17
確認:岩田 久 医師

経歴
- 名古屋大学医学部医学科 卒業 医学博士
- 名古屋大学 名誉教授
- (財)グローバルヘルスケア財団 理事
- 医療法人財団檜扇会 理事
- JAPSAM PRP・幹細胞研究会 顧問
診療科目
- 整形外科
専門分野
- 整形外科学
- 膝・股関節疾患
- 脊柱管狭窄症
- リウマチ
- 骨粗しょう症に対する治療およびPRPなどの再生医療)
診療時間
- 第1木曜:14:00~18:00
役割
- 顧問
治療に対する考え方
私は整形外科医として、膝や股関節の痛み、脊柱管狭窄症、関節リウマチ、骨粗しょう症など、運動器の疾患に長年向き合ってまいりました。歩く・立つ・座るといった当たり前の動作は、暮らしの土台です。その動きをいかに守り、いかに取り戻すかを、つねに考え続けてきました。 私が大切にしてきたのは、「できるだけ体に負担をかけず、ご自身が本来もっている"治る力"を引き出す」という治療です。なかでも力を注いできたのが、PRP(多血小板血漿)療法をはじめとする再生医療です。これは、患者さんご自身の血液に含まれる血小板の修復力・抗炎症作用を利用し、傷んだ関節や組織の回復をうながす治療法です。 「手術に踏み切る前に、まだできることがある」そうした選択肢を、一人でも多くの患者さんにお届けしたいと考えています。あわせて、椎間板ヘルニアに対する酵素注入療法(ヘルニコア)など、体への負担を抑えた新しい治療の普及にも取り組んでまいりました。 長年の臨床と研究で培った知見を生かし、お一人おひとりの生活に寄り添った治療を、これからも続けてまいります。
紹介文
名古屋大学で、整形外科領域の研究と臨床に携わりながら、骨、関節、軟骨、脊椎、リウマチ、骨粗しょう症など、運動器疾患に関する研究と診療に取り組んでまいりました。現在は、クリニック名古屋ちくさヒルズの顧問として、PRP治療や幹細胞治療などの再生医療を、整形外科の学術的な視点からサポートしています。 長く向き合ってきたのは、「骨や関節は、なぜ傷み、どのように修復されるのか」という問いです。膝や股関節、腰の痛みは、単に「年齢のせい」だけで起こるものではありません。軟骨のすり減り、関節内の炎症、骨の変化、筋力低下、身体の使い方など、さまざまな要因が関係しています。 PRP治療では、血小板に含まれる成長因子の働きに着目します。これは、身体が本来持っている修復の仕組みを、どのように治療へ活かすかという視点につながります。また、幹細胞塊治療では、細胞がより働きやすい形や環境を考えることが大切になります。 ただし、再生医療はすべての方に同じ効果を保証できる治療ではありません。適応があります。リスクもあります。限界もあります。だからこそ、新しい治療だからすすめるのではなく、現在の状態に合っているかどうかを慎重に見極める必要があります。 私の役割は、長年の整形外科の研究と臨床経験をもとに、保存療法、再生医療、手術などの選択肢を冷静に整理し、患者様が納得して治療を考えられるよう支えることです。治療を急いで決めるのではなく、今の関節で何が起きているのか、どの治療が現実的なのかを一つずつ確認しながら、安心して相談いただけるよう努めてまいります。 岩田久先生は、腰椎椎間板ヘルニアの注射治療薬「ヘルニコア(椎間板内酵素注入療法)」を日本に広めた第一人者であり、変形性股関節症の治療にも精通されています。その豊富な知見は『変形性股関節症の運動・生活ガイド―運動療法と日常生活動作の手引き』にもまとめられており、患者さんの日常生活に寄り添った実践的な治療を提供されています。